「学生のうちに何かを頑張りたい」
「出身地であるひたちなか市に関わりたい」
「Instagramの広告で流れてきて面白そうだったから」
学生メンバーがそれぞれの想いを抱え、実践型ローカルインターンシップ『ひたちなかBRIDGEプロジェクト2022』に参加しました。
私たちが参加したのは、茨城県ひたちなか市と地域プロモーション・ローカルメディア運営を行う株式会社ココロマチが協働で実施する、まちづくりや関係づくりに関わりたい学生のためのインターンシップです。
ひたちなか市出身学生や首都圏在住学生など、個性豊かな12名のメンバーが「観光コース」と「地域メディアコース」に分かれて、3ヶ月間「ひたちなか市」に向き合い続けました。
私たちの「地域メディアコース」では【市内外の人に地元の魅力を知ってもらうローカルメディアの立ち上げ】をテーマに活動しました。受け入れ企業の「株式会社NEXT・カワシマ」川嶋啓太さんが試験的に始めた「イチオシ☆ひたちなか」という地域メディアの魅力を向上させる提案を行いました。
ひたちなかの魅力とは?
NEXT・カワシマさんの強みとは?
どうすれば記事を読んでもらえるのか?
メンバー6人全員が3ヶ月間、サイトをより良くするために尽力した様子をお伝えします!
目次
メンバー紹介
学部、学年、出身がさまざまで個性豊かな6人のメンバーを紹介します!
受け入れ企業「株式会社NEXT・カワシマ」さん
今回のプロジェクトで、私たち「地域メディアコース」の受け入れ企業として大変お世話になったのが「株式会社NEXT・カワシマ」です。ひたちなか市でLPガス供給事業を軸に家にまつわる事業を行っている創業65年目の会社です。
その強みは、地域密着企業だからこその「人との繋がり」。記事の取材体験をさせていただいた「サザコーヒー」や、フィールドワーク中に連れて行っていただいた飲食店など、どこに行っても川島さんと繋がりがある人とたくさん出会うことができました。ひたちなか出身学生も知らないお店なども紹介していただき、ディープなひたちなかを感じることができました。
「NEXT・カワシマ」のもう一つの特徴が、新しいことへのチャレンジを続けていることです。オリジナル会員サービス「らぽくらぶ」や公式アプリの配信などを行なっています。
そんな「NEXT・カワシマ」が新たに始めたのが地域内外にひたちなかの魅力を発信するWEBメディア「イチオシ☆ひたちなか」の立ち上げでした。
インターン全体のプログラム内容
地域メディアコースでは、「イチオシ☆ひたちなか」をより良くしていくための改善提案に向けて、数回のフィールドワークを行い、サイト内に投稿する記事の取材・作成、そして分析といった一連の流れを体験しました。
さらに、オンライン上でのミーティングも何度も実施しました。学生同士ではもちろん、「NEXT・カワシマ」の川嶋さん、新卒1年目の舟橋さんとも3ヶ月間徹底的に話し合い、どのような改善をしていくべきか議論を深めていきました。
第1回:オリエンテーション@オンライン
応募者全員が参加することができたオンラインのオリエンテーション。ひたちなか市についての紹介や、今回の伴走者の方々による「トークセッション」などがありました。地元出身でもこれまで触れることがなかった点や新たな発見があり、成果発表会を終えた今考えると、課題解決のためのヒントが数多く含まれた内容であったように感じます。
第2回:1泊2日フィールドワーク@ひたちなか
1日目・・・Nice to meet you!(顔合わせ)@らぽーるカワシマ
1日目、今回のインターンシップに参加する学生、市の職員さん、受け入れ企業関係者の方々で顔合わせを行いました。場所は「NEXT・カワシマ」のイベントスペースである「らぽーるカワシマ」。全員が初対面です!!
市内フィールドワークではローカル線「ひたちなか海浜鉄道」を利用しながら那珂湊エリア、阿字ヶ浦エリアを散策し、当日の宿泊先である「民宿 満州屋」に向かいました。ちなみに、「観光コース」の受け入れ企業はこちらの「民宿 満州屋」さんでした!
2日目・・・地域メディアコース本格始動!(フィールドワーク&ミーティング)
2日目から本格的にコース別に分かれて活動を開始しました。
私たちは、「NEXT・カワシマ」さんと相談することで「イチオシ☆ひたちなか」の現状を把握し、「質・魅せ方・場所・その他」にジャンル分けしながら各々の意見を出し合うことからスタートしました!
市内フィールドワークでは「黒澤醤油店」と「十五郎穴」を訪問しました。
「黒澤醤油店」は1905(明治38)年に創業されたひたちなかの老舗醤油店さん。伝統的な醤油蔵を見学させていただきました。お醤油だけでなく「醤油プリン」や「醤油アイス」などのスイーツも販売されています♪
「十五郎穴」は古墳時代から奈良時代にかけて築かれた横穴古墳群で、ひたちなか市内出身メンバーも興味津々に見学していました。
第3回:サイトコンセプトを決めよう!(企画検討グループワーク)@都内
本インターンシップにおいて私たちが最も悩まされた部分が「サイトコンセプト」です。
ターゲットを市内の方にするか、市外の方にするか/ポップな雰囲気のサイトにするか/何にフォーカスした記事を作成すべきか……どこから手を付ければよいのかわからない、話し合っても論点が逸れる……という状態になってしまいました。
そんなときに現われた救世主が、本インターンの伴走支援者である「常陸frogs」の菅原さんでした!
菅原さんのご指導をもとにダイヤグラムを作成することで、現時点での課題点、強みとなること、何が求められるのかが整理され、方向性が少しずつ見えてきました。
第4回:実際に記事作成を体験してみた(自主フィールドワーク)@ひたちなか
9月に各コースで設定されたひたちなか市でのフィールドワーク。地域メディアコースでは「サザコーヒー」さんにご協力いただき、初めて本格的に記事作成のための取材を行いました。
「サザコーヒー」はひたちなか市発祥で、茨城県内各地や首都圏に展開しています。コロンビアに自社農園も所持している本格派のコーヒー店です。店舗では県内のフルーツを使用したスイーツ等も楽しむ事ができます。
ドキドキの初取材……!@サザコーヒー 本店・サザホールディングス本社工場
取材はとても長い時間にわたってご協力いただきました!店頭だけでなく、ケーキ室や工場など、予想をはるかに上回る潜入取材となりました……!
取材後ほやほやミーティング~更に深まるコンセプト案~@らぽーるカワシマ
取材後は「らぽーるカワシマ」にて次の段階についての話し合いです。
実は、事前のミーティングでは「人」に特化した記事を掲載しよう、という方向性で進めていました。しかし、予想以上に上質で膨大な情報を得ることができた取材となったため、内容を最大限に生かすためにコンセプト案を再考しました。
地域メディアコースのメンバー6名は、全員が異なる大学で異なる専攻分野を研究しています。そのため、各々の思い浮かべる記事は十人十色ならず六人六色なはず……!
ということで出た結論がとりあえずやってみること!考えただけでは何も始まらないから自由にやってみよう、という結論に至りました。
物は試し! 怒濤の記事作成からの一斉投稿でライターデビュー!?
動画を作成したり地図を作成したり……と、6人がそれぞれの手法で記事を書き上げていった結果、とても個性豊かな記事ができあがりました!!
市民ライターを募集する、という意見も以前から上がっていたため、自分たちで記事作成を経験したことで実際どれくらいの労力が必要なのかを体感できたとても良い機会になりました。
一斉に公開した記事は、「Googleアナリティクス」を用いて2週間分のアクセス状況の計測をしました。
第5回:最後の対面ミーティング(企画検討グループワーク)@都内
10月中旬に行われた企画検討グループワークでは、ココロマチの社員さんから成果発表会で使用する提案資料の作成方法を教えていただきました。
しかし、この段階でも提案内容はまだまだ具体性に欠けており、焦りを感じていた私たちは、フライングして学生のみのミーティングの時間も設けました。
投稿記事を多方面から超研究! 分析分析分析!!
投稿した記事のアクセス数などを集計した記録をもとに、閲覧数の多かった記事や滞在時間の長かった記事に着目して、それぞれの記事を分析しました。
分析をすることでどのような記事構成が読者に求められるのか、どんな要素が必要とされるのか、などぼんやりとしていたコンセプト案の具体性がぐっと高まりました。
サイトデザイン案構想! オリジナルキャラクター誕生!!
サイトのイメージ付けや、運営元が「ガス会社」であることから生まれてしまう先入観を取り払うことを目的として、オリジナルキャラクターの導入を決めました!
サイトのデザイン案構想の段階では、様々なサイトを参考にしてどんな機能を入れるか検討しました。
事前のオンラインミーティングにて「若い世代が見たら足を運びたくなるようなサイト」を目指すという方向性に定まったので、市のお天気情報、ハッシュタグを利用した検索機能、SNSを充実できるような仕掛けなどを取り入れることにしました。
第6回:最後の最後までこだわり抜いた成果発表会 @ひたちなか市役所
成果発表会前日のオンラインミーティングでは、予行練習のほかに、コンセプトに関して共通認識できているかお互いに再確認をしました。
発表方法についても議論議論議論!
数ヶ月前まで初対面だったメンバー同士、普段は比較的穏やかな性格のメンバーが多いのですが、意見を躊躇せず出し合える関係性になっていました……!
当日、メンバーが急遽参加できなくなるというアクシデントもありましたが、巧みなフォローで難なく乗り切ることができました!
リハーサルの段階でも少しでも良い発表になるよう、文字の色を差し替えたり写真を追加したり……最後まで入念にチェックし本番に挑みました。聴講者の方々の中にはひたちなか市長の大谷明さんもいらしていて、緊張……!