ひたちなか市の新たな魅力を発掘!?~地域×メディアコース活動レポート~

学生と地域が協力し、ひたちなか市の魅力発信や課題解決に取り組む実践型インターンシップ【ひたちなかBRIDGEプロジェクト】。
2024年度生は、【地域×スポーツコース】と【地域×メディアコース】の2つのチームに分かれ、企画立案から実施までを行います。

私たち【地域×メディアコース】では、約半年間にわたって試行錯誤を繰り返しながら、ひたちなか市の魅力を発信するイベントを作り上げました。

本記事では、【地域×メディアコース】インターンプログラムの内容と、メンバー6人の苦労と成長の様子をお届けします。

メンバー紹介

メンバー一覧

・うちぼりかりん

神奈川県出身の大学4年生!
これまで培った経験から鋭い視点で企画のブラッシュアップをしてくれました!

・杉田晴香(すぎたはるか)

お姉さん的存在の千葉県出身、大学4年生!
「フォーチュンほしいも」の発案からデザインまでをやってくれました!

・石井和花奈(いしいわかな)

福島県出身の大学2年生!
アイディアが豊富で企画立案やイベント準備では沢山のアイディアをもたらしてくれました!

・関根鈴華(せきねりんか)

マルチタスクな茨城県出身の大学2年生!
大学サークルの経験から、広報面や運営面でチームを導いてくれました!

・矢萩菜那(やはぎなな)

ひたちなか市出身の大学2年生!
広報活動や現地視察などイベント開催に向けてタフに動いてくれました!

・山形明日美(やまがたあすみ)

ひたちなか市出身の大学2年生!
大人の方との連絡やシフト管理など細かいタスクを着々と進めてくれました!

地域×メディアコース概要

私たちが参加したコースの紹介をします!

私たちは「ひたちなかの新たな魅力を創造せよ!」をテーマとして体験コンテンツの発掘・磨き上げ・プロデュースに挑戦をした「地域×メディアコース」です。

受け入れてくださった企業は、株式会社NEXT・カワシマさん。ひたちなか市でLPガス供給事業を軸に家にまつわる事業を行っている創業67年目の会社です。

代表取締役の川嶋啓太さんをはじめとした社員のみなさんとひたちなか市内でできる今までにない体験イベント・体験コンテンツ作りを進めていきます!

顔合わせ

初めての顔合わせは「らぽーるカワシマ」で行われたオリエンテーションでした!

プロジェクトの説明を受けているときの様子

対面で参加したメンバーはもちろん、オンラインで参加したメンバーも含めて自己紹介を行いましたが、みんな探り合いながらのスタート。緊張していたこともあり、会話も少しぎこちなかった思い出があります。

また、この日は体験コンテンツ作りの第一歩として、私たちがひたちなか市に対して持っているイメージ、知っている観光スポットやイベントなどを書き出してみる作業も行いました。私たちのコースはひたちなか市出身のメンバーとそうでないメンバーがいるため様々な意見を出し合うことができました!

意見をまとめたホワイトボード

この日は、いよいよプロジェクトが始まるんだという実感が湧いた1日でした!

合宿1日目

企画合宿1日目!

最初は、ひたちなか市役所へ行き、ひたちなか市長の大谷明さんにお会いしました。挨拶をし、自己紹介を行った後、ひたちなか市の現在や未来のことについてお話をお聞きすることができました。市長さんへの質疑応答などもあり、滅多にない貴重な時間を過ごしました。

市役所を出た後は、実際にあるコンテンツを体験しに市内を回りました。体験したのは、ひたちなか市内の史跡を周遊しながら謎を解く体験型アドベンチャーの「ひたちなか史跡クエスト」。景色の綺麗な場所へ行ったり神社へ行ったりとひたちなか市の魅力に触れながら街を歩きました。また、みんなで協力して謎解きをすることでメンバー同士も徐々に打ち解けていくことができました!

酒列磯前神社を訪れたときの様子

夜には、NEXT・カワシマの社員さんとメンバーと一緒に花火もしました。いろいろな種類の花火をしたり線香花火の燃える時間の長さを競い合ったりと楽しい時間を過ごしました!

合宿2日目

合宿2日目!

2日目は、「イバフォルニア・ベース」にてひたちなか市へUターンをした川島飛鳥さんによるローカルキャリア×コンテンツマーケティングの講義からスタートしました。大学時代のことやローカルキャリアの事例、コンテンツ作りで大事な視点など、プロジェクトに活かせるお話をしていただき学びの多い時間を過ごしました。

1日目を経て、アイディア出しも進めていきました。自分たちがやってみたいこと、面白そうだと思うことをメンバーで話し合い、NEXT・カワシマさんにアドバイスをいただくという作業を何度も繰り返しました。

この日、アイディア出しの気分転換として宿泊先の近くにある「ほしいも神社」を訪れました。初めて訪れ、きらびやかな金色の鳥居に感動するメンバーもいました。みんなでプロジェクトの成功もお願いしてきました!

金色に輝くほしいも神社の鳥居
ほしいも神社を訪れたときの様子

夜は、プロジェクトに参加しているメンバーと携わっている方たち全員で交流会も行いました。美味しいご飯をみんなで囲み、プロジェクトのことからプライベートなことまで沢山話しました!

合宿3日目 

合宿3日目の朝、私たちはひたちなか海浜鉄道に乗り込みました。はじめてのローカル線に心が躍り、車内から見える景色や可愛らしい駅名看板にテンションが上がります。車窓越しに広がる一面の芋畑は、雨に濡れてしっとりとした緑が印象的で、素晴らしい眺めでした。

勝田駅に到着後、街の雰囲気をつかむべく地域のコミュニティセンターを訪問。どの場所でイベントを実施したら面白いか、街並みを観察しながらアイデアを膨らませます。

次に訪れた那珂湊駅では、あいにくの雨で閑散としていましたが、新鮮な海の幸に舌鼓を打ちました。

ひたちなか海浜鉄道車内での様子

午後は、午前中の散策で得たエネルギーを企画に注入します。100を超えるアイデアの中から選び抜いた、以下の4つの企画を担当に分かれて具体化することになりました。

  • 「ゴールデンクリスマス」:黄金の鳥居で知られているほしいも神社を舞台にしたクリスマスイベント。 
  • 「将軍茶会セット」:地元発祥のサザコーヒーで男性向けアフタヌーンティーセットの販売。
  • 「世界に1つだけのいも」:ほしいもにチョコやナッツをトッピングして自分だけのオリジナルほしいもを作る。
  • 「ひたちなか青春すごろく」:巨大すごろくを使って青春時代を体験するイベント。

地域に触れることで、よりリアリティある企画が生まれるのを実感した1日でした。

中間発表

長いようであっという間だった企画合宿もついに最終日です。迎えた中間発表の日、前夜は少しでも良い発表にしようと、午前3時頃まで準備に没頭しました。寝不足でぼんやりした頭を抱えながら朝食をとりつつ、発表の段取りや不安な箇所が頭をよぎります。

いよいよ本番。私たちは練りに練った4つの企画案をプレゼンしました。「面白そう」と興味を引いた部分があれば、「ここを改善したらもっと現実的」といった具体的なフィードバックも多数いただきました。その後は、提案した企画をどう実現に結びつけるか、さらに深掘りして次のアクションを考えます。

中間発表の様子

発表を終えた後、差し入れのアイスでお互いを労い、企画合宿は幕を閉じました。

イチから自分たちで考えた企画が現実味を帯びていくワクワク感と、これからの大変さへの期待と不安を胸に、私たちはそれぞれの帰路につきました。これからが本当のスタートです。

企画実施への準備

合宿を終えた後、私たちはオンラインで連携を取り合いながら、4つの企画をブラッシュアップしていきました。忙しい日々の中でなかなか予定が合わず、思うように進まないこともありました。しかし、それぞれが「より良い企画を届けたい」という想いを胸に努力を重ねました。

各担当が試行錯誤し、協力企業様へのプレゼンを経て、いくつかの企画の方向性が決まりました。「将軍茶会セット」は惜しくもお蔵入りに。「世界に1つだけのいも」は、「ゴールデンクリスマス」の一部として新たな形で実施することに。「ひたちなか青春すごろく」は、来年度以降に持ち越されることが決定。そして、最終的にはチーム全員で「ゴールデンクリスマス」の成功に向けて全力を注ぐことになりました。

実際に企業様へ提出した資料の一部①
実際に企業様へ提出した資料の一部②

企画合宿で芽生えたアイデアが形を変えながらも成長していく様子を実感し、メンバー同士の絆がさらに深まっていくのを感じました。

イベント準備

10月に入り、ゴールデンクリスマスに向けての準備が本格的に始まりました!
装飾担当や広報担当、キッチンカー担当などメンバーそれぞれが担当に分かれて準備を進めていきました。

約2カ月に及ぶ準備期間は、イベント実施に向けての期待に胸が膨らむ時がありながら、思うようにいかず辛い思いをする時も多くありました。

週2回のZoom会議では眠い目を擦りながら、イベントを成功させるために意見を出し合ったり質問しあったりしました。会議にはNEXT・カワシマの方や市役所の方にもご参加いただき、企業や市役所視点から学生だけでは気づけないことを沢山ご指摘、アドバイスしていただきました!会議後は各自いただいた意見をもとに企画をブラッシュアップしていきました。

準備期間で特に苦労したのはスケジューリングです。

イベント当日から逆算して何をいつまでに準備しなければならないのか考えることが大変でした。メンバー全員が授業やサークルなどの隙間時間を有効活用して準備を進めていました。それぞれの生活習慣の違いから全員が会議に出席することは難しかったため、情報共有や認識を一致させることにも苦労しました。

準備期間は会議だけでなく、フィールドワークも沢山行いました。ほしいも神社での現地視察やクリスマスツリーの試作、ポスター・チラシの配布などメンバーひとりひとりがアクティブに動いてくれました!

ポスター・チラシ配布時の様子

イベントの広報はポスターやチラシだけでなく、Instagramの投稿や勝田駅のデジタルサイネージでも行いました!また茨城のイベントを紹介しているインスタグラマーさんに紹介していただいたり、FMぱるるんにラジオ出演させていただいたりと地域の方のご協力をいただきながらゴールデンクリスマスの周知を広めていきました。

12月12日FMぱるるん出演時の様子

10月、11月と時間は過ぎていき、ゴールデンクリスマスに向けた準備は前日の深夜まで続きました・・・

イベント当日のイメージが湧かなかったり、メンバーとのコミュニケーションがうまくいかなかったり、心が折れるような瞬間が数え切れないほどありました。それでも誰一人欠けることなく準備を進めてこれたのは「来てくれる人に楽しんでもらいたい!」という気持ちがあったからです。

さぁいよいよ、実践報告会そしてゴールデンクリスマス当日がやってきます・・・!

実践報告会

12月20日、イバフォルニア・ベースにて実施報告会が実施されました。

市長さんや市役所の方、メディアの方々がいる中での発表はとても緊張しました。

実施報告会とゴールデンクリスマスが同日だったこともあり、メディアチームは朝からイベント準備を行っていました。この日までメンバー6人のスケジュールを合わせてリハーサルすることが難しかったため、イベント準備の合間を縫って実施報告会の擦り合わせを行いました。

本番はメンバーそれぞれが担当箇所をしっかり練習してきたおかげで無事発表を終えることができました!

市役所の方からはお褒めの言葉やご質問を沢山いただきました。今回実施に至らなかった企画にも興味を持っていただき、達成感に溢れる実施報告会になりました!

当日の様子はこちらの動画から!
実践報告会で使用した資料の一部①
実践報告会で使用した資料の一部②

ゴールデンクリスマス当日

いよいよ、ゴールデンクリスマスの始まりです!

イベント開始の17:00になると、ほしいも神社には沢山の親子連れの姿がありました。
「本当に開催できるんだ」と装飾された会場内を見て感動しました・・・

当日はほしいも神社のご利益やクリスマスに関係した企画が盛りだくさん✨
メディアチームが約2カ月間かけて準備した企画の数々を紹介します!

✨点灯式

木の伐採から装飾まで、メディアチーム完全オリジナルのクリスマスツリー点灯式を行いました!
点灯式の合図はスペシャルゲスト、ほしいも仙人が務めてくれました🌟

10.9.8.7…

「点灯!」ほしいも仙人の合図でツリーが輝き、会場は暖かい拍手に包まれました!

ほしいも仙人が点灯の合図をした瞬間!

✨ゴールデンドリーム

クリスマスの「サンタさんに欲しいものを願う」文化と神社の「おみくじを結ぶ」文化を掛け合わせた企画。

金色に輝くリボンに願いごとを書いて、クリスマスツリーに結んで楽しみました!

ツリーに結ばれたゴールデンリボン

✨フォーチュンほしいも

ほしいも学校様がご提供していただたほしいもに、メディアチームオリジナルのおみくじを付けて販売しました!おみくじにはほしいもの種類や豆知識、ひたちなか市あるあるが書かれています👀

メディアチームオリジナル!フォーチュンほしいも

✨キッチンカー

3台のキッチンカーにご協力いただきました!
芯から温まる美味しい食べ物やドリンクをメディアチームも楽しみました❤️

また、ほしいも神社に併設しているcafe kuilさんにも営業していただきました!

キッチンカーの美味しすぎる料理!

✨プレゼントキャンペーン

ほしいも神社やひたちなかBRIDGEプロジェクトのSNSフォローで、ほしいも神社オリジナル缶バッジやステッカーが貰えるキャンペーン!

実際にプレゼントした缶バッジとステッカー

以上、短い期間で苦労を重ねながら作りあげた企画たちでした!

おみくじをわくわくしながら引いてくれる人や、リボンに書くお願いごとをじっくり考えている子どもたちをみて私たちも心が温かくなりました!

目標来場者数1000人には届きませんでしたが、私たち自身も楽しめる素敵な時間を作ることができて大満足のゴールデンクリスマスでした✨

メディアチームもツリーの前でパシャリ!

感想(各メンバー)

4カ月にわたるインターンを終えた6人の感想をお届けします!

かりん

この半年間、地域密着の体験イベントを企画・実施するという貴重な経験をしました。ゼロからイベントを考える難しさ、オンラインでの複雑なコミュニケーションなど、多くの壁にぶつかりましたが、そのたびにチームメンバーやスタッフの皆様、そして地域の方々の温かいご協力に支えられました。地域のつながりや、街を良くしようという強い思いから、たくさんのことを学べました。

はるか

私は新しいイベントを立ち上げた経験がなかったため、期間中は苦労や不安が絶えませんでした。しかし、イベント当日に多くの人が来場し楽しんでいる様子を見て、学生のうちにこのような経験ができて良かったと感じました。

今までひたちなかに縁がなかった私ですが、このプロジェクトを通して、ひたちなか市の魅力に気づくことができました。今回できた縁を大切に、今後も関わりを持ち続けられたら嬉しいです。メンバー5人、そして協力してくださった方々、ありがとうございました!

わかな

幼い頃から遊びに来ていたひたちなか市でゴールデンクリスマスという自分たちで考えたイベントを開催できて光栄でした。

ゼロからアイデアを形にしていく過程は、辛くて苦しいながらも楽しいことばかりでした!
このような貴重な経験をさせていただけたこと、心から感謝しています。
ゴールデンクリスマスが「この先もほしいも神社のクリスマスイベントとして恒例行事になってくれたらいいな」という期待を胸に、この経験を糧にしていきたいと思います。

夜遅くの会議や極寒の中での作業に付き合っていただいた運営の皆さま、そして何よりチームメンバーのみんなありがとうございました!そしてお疲れ様でした!

りんか

この「ゴールデンクリスマス」というイベントが無事開催できたこと、また来てくれたお客さんが楽しんでくれたことがとても嬉しかったですし、企画して良かったなと思いました。今回このプロジェクトを通し、責任感やイベント企画の大変さ、色々な人と協力することの大切さを学ぶことが出来ました。このプロジェクトを通しての経験で学んだことを次に活かしていきたいと思います。

このような経験や機会を提供してくださり、ありがとうございました。

なな

最初は学生だけでイベントをゼロから企画して実施までやり遂げることは不可能だと思っていましたが、最終的に大成功でイベントを終えることが出来てすごい経験が出来たなと改めて感じました。また、イベント企画にはすごい時間もかかるし、たくさんの人の協力あってこそ作り上げることが出来ているものだという事も実際に感じることが出来て面白かったです。

あすみ

ゼロからイベントを作り上げる経験は今までしたことがなく心配や不安だらけでしたが、多くの方の支えがあり、自分たちのアイデアが沢山詰まったイベントを開催することができました。プロジェクトを通して大好きなチームのメンバーと共に地元に関わることができたのはとても嬉しかったです。実りのある半年間でした。

おわりに

私たちのプロジェクトの様子は伝わったでしょうか?

学校に通っているだけでは経験することのない貴重な経験をすることができた約半年間でした。このプロジェクトを終えることができたのは、たくさんの方々の支えがあったからこそです。関わってくださったすべての方々、本当にありがとうございました。
私たちの活動が、少しでもひたちなか市の力になっていれば嬉しいなと思っています。

最後までお読みいただきありがとうございました。