地方移住やIターンを考えている学生の味方!『ふるさと回帰支援センター』に実際に行ってみた

生まれも育ちも都市部だけど、将来は地方に移住して、その地域で働いて暮らしたい。
でも、縁もゆかりもない土地にいきなり飛び込むのは怖いし、悩みや不安が多すぎて、結局何も行動できていない。
こんな学生さんはいませんか?

実は私もその一人。生粋の埼玉県民ですが、高校時代、北海道への修学旅行で民泊を経験して、大自然や新鮮な食材に囲まれながらの生活、穏やかで優しい地域の方々に魅力を感じ、将来は北海道で生活してみたいと考えています。

しかし、知り合いもいなければ就職先も決まっていない。何から始めればよいのか分からず、途方に暮れています。
調べていても、学生が卒業後すぐに移住するという事例は目にすることは殆ど無く、さらに不安になります。

私の他にもこのような悩みを抱えている方はいらっしゃるのではないでしょうか。実は、そんな悩みを抱えて不安になっている人をサポートしてくれる味方が存在します!

地方移住希望者の味方!『認定NPO法人 ふるさと回帰支援センター』

「認定NPO法人 ふるさと回帰支援センター」は全国約950を超える自治体・団体と連携し、地方暮らしやUIJターンなど移住を希望する人へ地域の暮らし・住まい・仕事などの情報を提供し、サポートしている機関です。

相談窓口で個別に相談に応じており、定期的にセミナーも開催されています。

訪れることで自分に合った情報を入手することができ、地方移住に対する悩みも解消できて非常にメリットが多そうですね!

一方、センターでは具体的に何ができるのか?どんな雰囲気なのか?気になりますよね。

そこで、都市部出身で北海道にIターンを希望している大学生として、実際にセンターに相談へ行ってきました!

実際に行ってみた!体験記

まずは相談に訪れたい日時とどこの地域の話を聞いてみたいか等を電話で伝えます。ホームページのフォームからも予約が可能です。
場所はJR有楽町駅京橋口を出て目の前にある東京交通会館の8階。

ふるさと回帰センターの入り口

こちらは入り口。
受付で名前を伝え、自分の興味のある道府県のブースへ向かいます。

センター内の様子

センター内には道府県ごとにブースが分かれており、そこで個別相談を受ける形になっています。

資料スペース1 資料スペース2

このような資料コーナーもあります。
道府県ごとに様々な資料がずらっと並んでいて、まさに情報の宝庫!
その地域で発行されているフリーペーパーや求人情報、イベントのチラシなどが置かれています。

私は今回、移住を検討している北海道のお話を聞きに行きました。
北海道のブースは、北海道ふるさと移住定住推進センター東京窓口「どさんこ交流テラス」が担当しています。
実際に私も相談に乗っていただきました。

どさんこ交流テラスの相談員、大貫さん

北海道の担当は、大貫さん。
生まれも育ちも神奈川県、小学校時代に父親とサイクリングで北海道を訪れた際に大自然や食事、現地の人の優しさに触れてから北海道が大好きになったそうです。首都圏と北海道にキャンパスがある大学にわざわざ進学し、両方のキャンパスで学んだ経験もあるほど。北海道のことなら何でも知っている、まさに北海道のプロ!

大学生が抱える悩みを聞いてみた

地方移住を考える都市部出身の学生として、いくつか気になることを質問してみました。

――北海道と言っても広いので、どこに移住しようか迷っています。どうしたらよいでしょうか?

大貫さん:人気なのはやはり札幌市ですが、とても都会なので「北海道に移住したぞ!」という実感はあまりないかもしれません。求人は札幌や旭川などの地方都市が多いので、周辺市町村から通勤し、週末にはドライブに出掛けて自然を満喫するという生活スタイルも考えられます。札幌や旭川の周辺地域も人気が高いです。函館市のある道南エリアは札幌市から離れますが、北海道の中では雪が少なく比較的温暖なので過ごしやすいです。やはりいいとこ取りの地域はないので、自分が北海道で何をしたいか、どんな暮らしがしたいかによって「ここがいい!」というのは変わってきます。自分の中で優先順位をつけてみるのが大事だと思います。

――新卒でIターン就職をする事例をほとんど見聞きせず、仕事に対する不安がとても大きいです。何か支援はありますか?

大貫さん: Iターンの就活で1番困るのが「仕事をどう探したらよいか?」ということだと思います。私自身もとても苦労しました。全国版の大手就活サイトだと地方の企業は掲載数が少なく、限られていることが多いです。そこで地域に密着した求人会社や行政が運営する仕事情報サイトを利用するのがおすすめです。拠点を北海道に置いているので、地域に根ざしたより詳しい情報を手に入れられます。北海道内においても学生が道外で就職するなど、働き手が少なくなっているので「地方で働きたい!」と言っている学生さんに対しては何らかの支援をしている地域は多いです。こういった切り口から地域の情報を探すのもいいですね。また、関東でも北海道の企業説明会を行っているところもあるので、このような手段も利用することもおすすめです。

就職や企業説明会についての情報が載ったチラシ

このようなサービスがあるのは初耳でした!
これならより多く地域に根差した企業を探せそうです。メルマガに登録すると、関連する情報が定期的にチェックできるみたいなので、私も登録してみようと思います。

――知り合いが無く、やっていけるか不安です。地方はコミュニティを大切にしているイメージで、仮に移住したとしても、馴染めるかとても心配です。

大貫さん:北海道は元々、様々な地域から移住した人々の集まりなのでよそ者意識は薄い方だと思います。自分の好きな地域や気に入った地域に何度か足を運んで、知り合いや友達を作りつつ、その流れで仕事を探すのが1番理想的ですね。実際に短期間滞在して、暮らす目線でその地域を体験できる「お試し住宅」や、その地域に住むだけでなく、就業体験もできる「ふるさとワーキングホリデー」などが役立ちます。特にワーホリは学生が多く利用していて、長期休みの間に行くことができます。先輩移住者の話や地元の人の話を聞けるチャンスなのでぜひ活用してみてほしいです。回数を重ねながら地域への理解を深めることが重要ですね。

ワーキングホリデーのチラシ

このようなチラシと道内のお試し住宅に関する情報が載った冊子をいただきました。
お試し住宅は1週間~3ヶ月で受け入れているところが多く、家具も付いているところが多いそうです!マンションもあれば別荘のような物件もあり、選択肢の多さに魅力を感じました。

また、ワーホリは話を聞いてみて行きたいと強く感じました。仕事内容はホテルやスキー場などの観光業、酪農業、飲食業など、多種多様!実際に住みながら仕事も体験できる。まさに私のように、その地域で住んだことも働いたこともない人にはぴったりなのではないでしょうか。

実際に相談してみて

相談してみて、何よりも驚いたのは情報量の多さです。
自力で調べただけでは分からない、詳しい情報をたくさん手に入れることができました。
また、写真のようなパンフレットや冊子の他にも、地域情報のデータ、インターネットのホームページ等も用いて丁寧に説明をしてくださって、とても分かりやすかったです。
支援制度なども多く紹介していただけるので、行動にも繋げやすいと感じました。
話をする中で移住に対するイメージが具体的に湧いて、今後の行動の指針ができました。

大貫さんから地方移住を考える学生へメッセージ

担当してくださった大貫さん。この看板、北海道の木で出来ていて特注で作ってもらったそうです!

「私自身も大学卒業後は北海道へ移住したかったのですが、どこに相談したらいいのか分からず一人で悩み苦しむことが多かったです。しかし、一人で悶々と悩むよりも、人と話すことで新たな情報を発見し、自分の悩みや希望も整理できて、地方移住のヒントが見つかると思います。センターを訪れる学生さんの割合は少しずつ増えているものの、全体の1割弱程度とまだまだ少ないです。少しでも地方移住のお手伝いができたらいいなと強く考えているので、悩んでいる学生さんには是非足を運んでもらいたいです。」

いかがでしたか?
今回私は北海道のお話を聞きましたが、他の地域でも同じように専属の相談員さんに対応していただけます。
もちろん、行きたい場所が決まっていない場合でも相談することができるので、心配ありません!

「学生が行ったら場違いなのでは?」という印象を抱いていましたが、悩みを親身に聞いてくれ、自分に合った情報を細かく教えてくれたので、学生でも行きやすいと感じました。

自分が地方移住の実現に向けて何をするべきかが分かって、心が軽くなりました。
まずは今年の夏休みにワーホリに参加してみようと思います!

少しでも地方移住を考える学生の皆さんは一度訪れてみてください。
きっと手がかりが見つかりますよ!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

【認定NPO法人 ふるさと回帰支援センター】
〒100-0006 東京都千代田区有楽町2-10-1東京交通会館8F
TEL:03-6273-4401(代表)
MAIL: info@furusatokaiki.net
営業時間:10:00~18:00 火~日曜(定休:月・祝)
ホームページURL: https://www.furusatokaiki.net/

【北海道ふるさと移住定住推進センター東京窓口「どさんこ交流テラス」】
TEL:090-1541-0011(北海道相談員 直通)
MAIL:hokkaido1@furusatokaiki.net