目次
はじめに
みなさんは、こんな漠然とした疑問を持っていませんか?
- 地域と関わるにはどんな方法があるの?
- 田舎暮らしに興味があるけどどんな感じなの?
- 観光振興ってなんだろう?
- まちづくりってなにするの?
こんな悩みや疑問を少しでも解決するには、実体験をするのが一番だと思います。
しかし、「そんな時間ないよ!」とか「少し興味があるだけで実際に関わるのにはイマイチ気が進まないな」なんて人もいるでしょう。
今回は、実体験はできなくてもその雰囲気を掴むことができる、“映画”に注目してみました。
ちょっとだけでも悩みや疑問を解消してほしいと思い、3本の地域系映画をご紹介します!
「フラガール」
【これは惚れる。凛々しい蒼井優に注目!】
舞台は昭和40年の福島県いわき市。炭鉱町として栄えてきたが、時代の変化とともにエネルギー革命が押し寄せ、閉山が相次ぐ。地域を盛り上げるべく、地域資源を活かした「常磐ハワイアンセンター」の開設計画が持ちかけられるが、地域住民の反発は激しいものであった。
そんな中、フラダンスを教えるために東京から講師が招かれる。主人公の紀美子(蒼井優)をはじめとする炭鉱娘たちはフラダンスの楽しさに触れ、フラで町と人々を元気にしたい!と次第に熱中していく。田舎を軽蔑し、教えるのも嫌々な態度であった講師の先生も、炭鉱娘たちのひたむきな姿によってかつての情熱を取り戻していく。初めバラバラであった人々だが、娘たちに影響され、、、?
地域をどうにかしたい住民、事業に反発する住民、地域の若者(炭鉱娘)、他の地域から来たよそ者(フラダンスの先生)など様々な立場、考え、地域に対する想いを持った人物が登場します。
私は映画に登場する炭鉱娘とフラダンスの先生に、なぜか親近感を抱きました。
- 「地域の若者」は「地元に貢献したい学生」
- 「ほかの地域から来たよそ者」は「地元以外の地域で活動したい学生」
という立場になるのでは?
映画では彼らの地域に対する愛情、新しいことに挑戦する意欲、若さと力強さが事業を実現へと導いていきます。
現実の世界でも、若者・よそ者だからこそわかること、貢献できることがあるのではないかと考えました。
自分には経験も知識もないから、と地域に関わることに躊躇している学生がいるかもしれません。しかし若者だからこそ、その立場を活かした地域への関わり方があるのではないでしょうか?
こんな人におすすめ
- 観光振興に興味のある人
- 地域づくりってなんだ?と疑問を持っている人
- 地域づくり事業に関わってみたい人
キーワード
福島県いわき市、観光振興、地域活性、よそ者、若者、地域住民、まちづくり
「県庁おもてなし課」
【応援したくなる主人公NO.1!】
全国が観光ブームに沸く中、高知県でも観光振興事業に取り組むべく「おもてなし課」が設立される。しかし、主人公の若手職員の掛水史貴(錦戸亮)をはじめとする職員達は何から始めればいいのかわからず戸惑っていた。高知県出身の人気作家から助言をもらい、元県職員で現在は観光コンサルティング業をしている観光のプロに協力の依頼をする。
やる気はあるがいつも空回りしている主人公が、地元高知県の観光振興のために奔走する成長ストーリー!
主人公が謝礼金を受け取るのを拒む、県庁の中でも権力のある人に理解してもらうのに苦労するシーンから、公務員として地域に関わっているため配慮しなければいけないことは多いと感じました。
公共の利益のため慎重なお金や時間の使い方をする、時には効率さを後回しにしてしまう所などは、民間と行政の違いであると感じました。
特に主人公たちが、
「民間意識のなさが問題だ」
と叱られるシーンが印象的です。
しかし公務員だからこそ、利益をだすことだけにとらわれず、長期的な目線で地域に関わることができるというメリットも感じました。
また自然豊かな高知県を主人公自らが体感し、改めて高知県を好きになっていくシーンでは、自分の地元でも知らないことが沢山あるなぁと感じました。
この映画を機に、私も地元愛を高めていこうと思います!
こんな人におすすめ
- 公務員に興味のある人
- コンサルティング業に興味のある人
- 民間と行政の違いを知りたい人
キーワード
高知県、観光振興、地域活性、行政、民間、公務員、地域の魅力探し、Uターン
「WOOD JOB!~神去なあなあ日常~」
【山の男達に憧れること間違いなし!】
都会出身のイマドキの若者、主人公の勇気(染谷翔太)は、大学受験に失敗したため一年間の林業研修になんとなく応募する。研修で訪れた地域は、彼の想像を超えるド田舎だった。
何度か脱走を試みるほどの根性無しの主人公。そんな彼が林業の奥深さ、林業従事者達の仕事への情熱やプライドに触れていく。村の一員として認められるまで成長するが、ついに研修の終了日を迎える。
一年の研修を終え、彼は自分の将来にどのような選択をするのか、、、?
まずは何といっても、その田舎ぶりが凄い!田舎あるあるを詰め込んでいる感じがしました。古くからのしきたり、風習、お祭り、食文化など田舎ならではの要素が沢山あり印象的でした。
あくまで映画なので、多少オーバーに描いているシーンもありますが、都会出身の人が見ると多少のカルチャーショックがあるかもしれません。(笑)
林業という職業をよく知らなかった私にとって、その仕事内容すべてがとても新鮮でした。
親方の、
「ええ仕事をしたかどうか結果が出るんは、オイらが死んだあとなんや」
というセリフ。自分の代まで木を大切に育ててくれた先祖の思いを受け継ぎ、自分も下の世代に引き継いでいく、という林業の奥深さに触れました。
都会の人が田舎に出た時、やはりどうしても「どうせ都会の人間だ」とレッテルを張られてしまいがちです。
主人公は、最初はその環境に音を上げていましたが、適応していくことで次第に村民に認められるようになります。
ただ、環境には向き不向きがあるのと、適応にはある程度の期間がかかるように思えました。
都会から来た若者が産業の後継者として地域に関わっていくという主人公の姿は、都会から田舎に出て活動してみたい学生の背中を押してくれるのではないでしょうか?
こんな人におすすめ
- 林業のことを知りたい人
- 田舎を知りたい人
- 都会出身の人
キーワード
林業、都会、田舎、田舎暮らし、Iターン
まとめ
それぞれの関わり方を追体験して考えることができ、勉強になりました。
私は、田舎暮らしや木と暮らす環境に興味があるため、「WOOD JOB!」にとても惹かれました!いつか主人公のように都会から出てきた若者として、地域に貢献してみたいなと感じました。
皆さんも、主人公のような地域との関わり方だったら自分は感じるだろう、と考えることができるのではないでしょうか?
今回まとめたもの以外にも地域との関わり方は沢山あると思います!
地域系映画を、次の一歩を踏み出すきっかけにしてみてはいかがでしょうか?