「地域インターン」の魅力とは?学生の私がまちづくりに興味をもった理由

こんにちは!ココロマチ2018春期インターン生、大学3年生の下宮です。

みなさんはインターンという言葉を聞いてどんなものを思いつきますか?

多くの方はスーツを着て企業を訪問し、社員の人たちに会社の説明などを受ける、いわゆる職場体験的なイメージを持っているのではないのでしょうか?

しかしここで私が紹介する地域インターンは、同じインターンでもかなり違うのです。
今回は私が大学2年生の時に参加した、地域インターンの体験談とともにその魅力を伝えます。

一之貝の看板、アート田んぼ

そもそも地域インターンってなに?

地域インターンとは、都市部に住む学生が実際に地域にインターン生として足を運び、短期または長期滞在するというもの。ちなみに私が参加した団体はこんな感じでした。

団体名:「地域づくりインターンの会」
目的:都市部の学生たちと農山村の地域の人々を「むすぶ」きっかけづくり
このプログラムをきっかけに学生が「地域のサポーター」になること
受け入れ地域:主に全国各地の農山村地域
受け入れ期間:1週間~1か月(2週間程度が多い)
参加者:地域に興味がある大学1~4年生(大学2、3年生が多い)。院生も参加できる。

地域インターンの流れ
・説明会に参加
・派遣地決定会に参加
・派遣地前勉強会
・派遣活動(現地でのインターン)
・報告会
・活動報告の冊子制作

そんな地域インターンの魅力とは、ずばり一体何なのか?

私が体験して感じたこととしては、
・地域と関わる第一歩となる
・現地に行って地域の現状を知ることができる
・多くの人と関わりを持ち、地域の温かみを知ることができる
という点があります。

この魅力にふれながら、
ここからは「地域づくりインターンの会」での活動内容を詳しくご紹介します!

現地に行くまで

なぜ地域インターンに参加したのか?

私は大学2年生の頃、「周りの人たちと何か違う経験をしたい」と思っていました。「何をしたら周りの人と差ができるかな」と考え、当時思いついたのがボランティア活動。せっかくボランティア活動に参加するのであれば今後自分の為になる活動に参加したいと思いました。
大学で勉強している分野にまちづくりがあるので「ボランティア活動」「まちづくり」で検索したところヒットしたのが「地域づくりインターンの会」。そこから説明会に行き「ぜひ参加したい」と思い応募しました。

派遣地決定会で学生と地域が出会う

派遣地決定会の様子

説明会後に開催された派遣地決定会。派遣地決定会とは合宿形式で行う「学生と地域の人が集いマッチングを行う」場です。私が参加した2017年は28人の学生と8地域の方々が参加しました。

1日目は地域の方々によって、地域の特徴や当年度のインターンの内容、学生に達成して欲しいミッションなどが説明されました。この会では各地域の人と話す機会が設けられ、活動内容の詳細を聞くことができます。夜には慰労会が行われ、各地域の人へ質問をしたり自己アピールをしたりしました。どの地域も魅力的で最後まで悩んでいたのを思い出します。

ちなみに、私が派遣地として希望した一之貝(いちのかい)を選んだのは、一之貝の方に「参加して絶対行ってよかったって思えるよ。自分が変われるきっかけにもなる」と声をかけてもらったのがきっかけでした。

2日目に自分の派遣地が発表されてからは、派遣地について知るための勉強会なども実施され、いよいよインターンが始まります。

いざ出発!インターンの始まり

一之貝ってどんなところ?

一之貝の場所

一之貝の場所。地図データ: Google(https://www.google.co.jp/maps/place/〒940-0242+新潟県長岡市一之貝/)

私は新潟県長岡市の一之貝という集落に派遣生として2週間滞在しました。
一之貝は、池袋駅から高速バスに約3時間乗り、さらにバス停から車で30分のところにある小さな集落です。川の上流にある地域のため、山の水を利用する米農家さんが多く暮らすエリアでもあります。集落に通じる一部の道では、一之貝の看板ともいえるアート田んぼが出迎えてくれます。

一之貝の看板である「田んぼアート」2017年の作品

一之貝の看板である「田んぼアート」2017年の作品です。

この年の一之貝の派遣生は男子2人と女子3人の計5人。この会を通して初めて知り合った人たちで、16日間も一緒に生活するのは楽しみであり不安でもありました。
一之貝では1つの空き家を借り、学生のみで生活。基本的に自炊ですが、地域の人たちが料理をふるまって慰労会を開いてくれることもありました。

一之貝で成し遂げた2つのミッション

滞在した16日間は、以下のようなスケジュールで活動。
インターン中には毎日の活動報告を私たち派遣生がFacebookに投稿しました。

インターン中のスケジュール

16日間のスケジュール表。笹団子つくりや紙すき体験など一之貝ならではのプログラムを体験しました。

私たちには大きく2つのミッションがありました。

  • お祭り盛り上げ大作戦‼

今回、一之貝の方から派遣生に与えられたミッションは「一之貝の夏祭りを盛り上げてほしい」ということでした。

地元の小さな夏祭りに、私たちは主催者側で参加することに。そのため、上記のスケジュールからわかるように夏祭りに向けて太鼓の練習時間が多く設けられました。太鼓だけではなく、笛や盆踊りも教えてもらい一生懸命に取り組みました。

その結果、当日は大いに盛り上がり大成功!一之貝の方に「久々に多くの人に参加してもらえて本当に良かった。ありがとう」とお褒めの言葉をいただきました。この祭りに主催者側として参加したことにより、一之貝の人たちの団結力を身近で感じることができました。

一之貝の夏祭りの様子

お祭りの盆踊りの様子

  • 活動報告会での提案

現地で過ごすうちに「自分たちにできることはないか」と考えるようになり、私たちは最終日の活動報告会で地域に対して新たな提案することをもう1つのミッションとしました。
その提案のため、まずは地域の方々に直接インタビューを行って現状をリサーチすることから始めました。

リサーチの中で、一之貝の米農家である多田克典さんにお話を聞く機会がありました。克典さんは「第10回 あなたが選ぶ日本一おいしいお米コンテスト」で優良金賞に輝いた方です。お米に対して人一倍情熱を持ち探求心のある克典さんは、無農薬にこだわり、アイガモ農法でお米作りをしています。
しかし克典さん始め、多くの米農家の方々には後継者がおらず、おいしいお米にも関わらず認知度が低いという課題があるのが現実です。
そこで私たちはこのおいしいお米を多くの方に知ってもらえるよう、「学祭に出店すること」「アンテナショップに出店すること」を活動報告会で提案しました。

この提案に対して、一之貝の方々からは称賛の声をいただく一方「それをどのように継続していくのか」「指揮はだれがとるのか」など現実的な厳しい意見もいただきました。
今後自分たちがどういう活動をしていくべきか深く考えるきっかけになりました。

活動報告会の発表内容

活動報告会を行い、発表した内容をまとめたレジュメです。

インターン後には報告会!

一之貝から東京に帰ってきて2ヵ月後には全体報告会がありました。
ここでは学生と地域の方が集まり、各地域の派遣活動を共有します。学生から見た地域、そして地域から見た学生、さらに学生と地域がどのような変化と成長を遂げたのかを見つめる機会となります。

それと並行して、自分たちが体験してきたことを振り返り、派遣生全員で1つの冊子「たびぼうず」を制作しました。

得られたのは想像以上の自分の成長

この「地域インターン」を通して私自身が感じた成長としては以下の2つがあります。

・何事にも挑戦し続ける勇気

そもそも私にとってこの地域インターンに参加すること自体がとても勇気のいることでした。周りの人がやっていないことに取り組むということは、とても不安であり勇気のいることです。
しかし、自分を変えたい成長したいと思っているのであれば勇気を出して参加することが大切です。だからこそ私は人と関わる楽しさや人の温かみを知ることができたのだと思います。
おかげで参加後、やってみたいと思うことは失敗を恐れず「まずはやってみよう」と思えるようになりました。

たびぼうずの写真

・自分らしくいること

地域づくりインターンの会に参加してからたびぼうずの制作までの1年を通して、たくさんの人と関わる機会がありました。

一之貝ではたくさんの方の人生観や考え方に触れられたことが自分にとってとても大きな経験でした。
私の悩みに対して、一之貝の方から「自分は自分らしくいればいい。人は人、自分は自分。それはそれでいいと思う」と言葉をいただいたことで自分の自信にもつながり、背中を押してもらいました。

一之貝で過ごした16日間の写真

私の地域インターンを参加するきっかけは人と差をつけるためでしたが、参加後は自分らしくいることの大切さに気づけました。
それに気づけたのは地域の方のおかげであり、そんな感謝の気持ちがあるからこそ「地域に恩返しがしたい」と思いました。

私は大学で建築や都市計画を学んでいるので、将来はまちづくりの面から「地域に恩返しするために働きたい」と考えています。

企業のインターンに比べて地域インターンはそんなにハードルの高いことではありません。
きっかけは何でもいいのです。思い切って参加することをお勧めします。
大学生にうちにしかできない経験を地域インターンでしませんか?
地域と自分の魅力を発見しましょう!

参考
・地域づくりインターンの会 https://www.intern-kai.com/
・島キャン http://www.shimacam.com/index.php
・地域ベンチャー留学 https://cvr.etic.or.jp/
・地域協働・技術開発型インターンシップ http://www.chiiki-i.jp/

「地域にかかわる」を考えるインターンシップ

都市と地方をつなぐ架け橋を目指して、地域プロモーション事業を展開する株式会社ココロマチのインターンシップ。テーマは、地域にかかわってはたらく「ローカルキャリア」。チームでのWEBサイトの運営とリアルな場づくりを通して、「地域とかかわる仕事」を学びます。