地方に移住。そして起業。学生起業家に聞く、ローカルとの関わり方。後編

なぜ、ローカルの世界へ?ローカルの魅力とは。

「地域に興味はあるけれど、どのように関わって良いのかわからない。」そんな悩みを抱えている学生さんは多いのではないでしょうか?そんな方に向けて、地域を舞台に活躍している学生起業家の田中惇敏(たなか あつとし)さんに、地域との関わり方からキャリアの築き方までローカルのリアルな現場をお話していただきました。

⇒前編はこちらから

学生へのメッセージ
一歩、踏み出すためには?ローカルと向き合うための、覚悟。

日々「ローカル」と向き合っている田中さんから、
地域との関わり方で悩んでいる学生に向けてアドバイスをお願いします。

田中:具体的に関わりたい地域がある学生に対してアドバイスを言うならば、住むことをおすすめします。短くてもいいので地域の会社にインターンしてみてください。住むことで地域との相性が分かると思います。「観光で来ました」とか「何度も来ています」と言っても、地域の一部分しか見れていないことが多いんです。なので、やはり住むことが大切です。おすすめはその地域のゲストハウスのお手伝いですね。外から来る人の特性と中にいる人が、どのように外の人と関わろうとしているかの二つを知ることができるからです。

太田:住むことで地域全体が見えてきて、相性がわかるんですね。大事な視点だと思いました。とてもわかりやすい具体例をありがとうございます。

夜の居酒屋。地域の人と宿泊ゲストとの交流が生まれる

私たちの最大の強みは、「外とのつながり」

田中:私たちの地域においての強みは、「余所者・若者・馬鹿者」なんて抽象的なものではなく「外とのつながり」それにしかないと思っています。地域のためになりたいなら、自分の「外とのつながり」が発揮できる場所かどうか、をしっかり見定める必要があると思います。

太田:自分一人が地域でなにか起こしたとしても、地域になんらか良い影響はあるとは思いますが、外とのつながりがあることで、その何十倍何百倍もの相乗効果が発揮できそうですもんね。

「住む場所」と「働く場所」はイコールではない。

田中:さらに、今はいつでもどこでもSkype会議ができて、行こうと思えば半日で日本の端から端までいけてしまいまう時代ですよね。こうした現代において、住む場所は一つでなくてもいいと思っています。自分の「生きる」場所は一つだとしても、「働く」場所はいくつあってもいいと思っています。これは「外とのつながり」にも生きてくると思いますので、自分が大切にしていることでありますし、みなさんもぜひこの考えを持っていただきたいです。

太田:「その地域に住む=その地域以外で働いたらいけない」ということはないんですね。

休学は、考え方次第。

田中さんは4年間休学し気仙沼で活動されていますが、休学についてはどうお考えでしょうか?

田中:休学は海外でいうギャップイヤーです。社会人になると挑戦するときは会社を辞めなくてはいけないので挑戦しにくくなります。休学して挑戦すると、成功すればそのまま会社化してずっと続ければ良いと思います。万が一失敗しても大学に戻って新卒としてキャリアが残っています。まだ成功か失敗か判断できないときは2年目の休学すればいいと思います。社長はもちろん正社員にもなれます。私は道路の設計とか避難路の策定とか行政側のお仕事もさせていただきました。休学の可能性は自分次第でいくらでも広げられます。休学費用なんていくらでも稼げます。むしろ残った期間の学費も稼ぐ気で行ってほしいです。

太田:休学をとてもポジティブに捉えていますね。

本気で関わること。

田中:みなさんに心に留めておいてほしいことは、「地域は生きている」ということです。みなさんの想像する以上に地域は本気で生きています。正直な話をすると、関わるなら骨を埋める気で関わって欲しいです。厳しいことのようだけれど、その気概が地域で成功する唯一の方法だと思っています。地域は裏切られるとその辛い経験が地域に残ります。そうすると、次に入りたい学生が入りにくくなってしまいますよね。良い循環を作るためにも相応の想いが大切です。そのため、ぜひ忘れないでいただきたいです。

太田:本気で関わることによって、地域の人から信頼も得られると思います。本気の覚悟は大切ですね。

入り口は、広く。理由はなんでもいい。

今までのお話は具体的な地域がある学生に対してでしたが、「地域には興味があるけれど、具体的な地域がない」という学生に対してもアドバイスをいただけますか?

田中:今までは具体的な地域がある人へのメッセージだったので、少しインパクトが強かったかもしれませんね。地域に興味がある人は、まずは、行ってみたい地域にふらっと足を運んでみることをおすすめします。好奇心の赴くままに。どこの地域がいいか迷ったら好きな考え方のローカルプレイヤーのところに遊びに行くといいと思います。それでも迷ったらぜひ気仙沼に来てください。(笑)

「地域」は「人間」と同じ。

田中:地域という言葉で「地域」はまとめられません。人間と一緒で、一つ一つの地域に個性があります。彼氏、彼女の関係になるときに何度も会ってお話をするように、地域に何度も足を運んで、地域を知ることが大切です。どこの地域に関わるかによって、変わってきます。

太田:「地域は人間と同じ」こう捉えることで、地域との関わり方がそれぞれ見えてきそうですね。

田中:そうですね。足を運ぶことによって、また運命的な出会いがあったり、見えてくるものがあるかもしれませんしね。なので、ふらっと好きな地域を訪れてほしいです。まずは自分からアプローチ(アタック)しないと恋は始まらないでしょ?(笑)

太田:本当にその通りですね(笑)まずは足を運ぶこと。そして、その時感じる自分の感覚を大切すること。そうすることによって、道は開けていくんですね。

地域との関わり方は見えてきたでしょうか?あなたの想いがより具体的になり、一歩踏み出す勇気を与える記事になったら嬉しいです。

「地域にかかわる」を考えるインターンシップ

都市と地方をつなぐ架け橋を目指して、地域プロモーション事業を展開する株式会社ココロマチのインターンシップ。テーマは、地域にかかわってはたらく「ローカルキャリア」。チームでのWEBサイトの運営とリアルな場づくりを通して、「地域とかかわる仕事」を学びます。