皆さんは、なにを目的に旅に出ますか? 観光スポット、その土地のおいしい食べ物、歴史文化、様々なものが旅先で待っていますよね。

今回は、旅と人をこよなく愛する女子大生、高橋佳歩さんにお話を伺いました。高橋さんは、私と同じ大学生でありながら様々な挑戦をし、私自身も多くの刺激を受けています。そんな彼女が提案する新しい旅の形、そして、そこに込められた想いとはどのようなものなのでしょうか。


(チャームポイントはウサギみたいな顔。笑顔が素敵な高橋佳歩さん)

旅の仕掛人。高橋佳歩ってこんな人!

HEARTRIP(ハートリップ)代表を務める高橋佳歩(あだ名:かほちん)は、慶應義塾大学総合政策学部3年生。日本中に“人と出会う旅”を広めたいという想いから、HEARTRIPでの活動をしています。自身もこれまでに多くの旅をしてきました。今までに訪れた旅先は数知れず、ヒッチハイクや一人旅などにも挑戦する旅人です。HEARTRIPとは、「心ある旅をしよう」から来た名前で、日本の旅人を増やすために様々な旅企画を実施していて、これまでに、東京都の伊豆大島、長野県の諏訪町で旅企画を実施してきました。そんな旅企画は、参加者から「人と出会う旅っていいね。」「この旅の形を日本中に広めてほしい。」といった声が聞かれるほど好評です。実際に旅をする企画以外にも、旅の魅力を広めるためのイベント等も企画し、日本中の旅人と交流を深めています。


(旅企画in諏訪の際。ゲストハウスの方と高橋さん。)

HEARTRIP(ハートリップ)の始まり

”人に出会う旅”を提案するHEARTEIPの始まり。そこには、高橋さんにとっての運命的な”人との出会い”がありました。

「私が高校生の時、修学旅行の一環で民泊をした家の夫婦との出会いが、私の旅好きのきっかけ、そしてHEARTRIPの始まりのきっかけを作ってくれました。その夫婦には、子どもがいなかったのですが、私に本当のお父さん、お母さんみたいに接してくれて。私が帰るときに『東京に娘ができて嬉しいよー!』って言ってくれて、『ああ、こんな嬉しいこと言ってくれるんだ。』ってすごい感動したんです。高校生という一番素直な感受性を持った状態で、このお父さんとお母さんに出会えたことは、運が良かったなと思います。それで、この感動を、私止まりにはできないと思って、“人と出会う旅”を旅企画を通して表現するためにHEARTRIPを始めました。」

素敵な出会いが高橋さんにとって、いいタイミングで巡ってきたようです。では、高校生の高橋さんの想いがHEARTRIPという形になるまでにどのような道のりがあったのでしょうか。

「初めは、民泊を中心にしようと思っていました。民泊を受け入れたい家と、旅人を繋ぐような拠点を持ちたかったんです。でも、それにはお金も時間もかかることが分かって、難しいなと感じて。そんな時、ゲストハウスを使って旅をして、ゲストハウスに可能性を感じました。それから、宿のスタッフさんと、旅人と、自分とが同じ場所にいて、そこでコミュニケーションが生まれるような実際の旅を企画する現在の形になりました。今のスタイルが、自分の中では心地いいです。自分が(お金の面などで)苦しみながらやるのも違うと思うので。」

旅先の人、旅人、自分の全員の心地よさやコミュニケーションを考えて今のスタイルになったんですね。高橋さんの思いやりの強さや、これまでの試行錯誤が見えてきます。


(旅企画in大島 みんなでスイカ割り)


(旅企画in諏訪 お天気にも恵まれ参加者と記念写真)

HEARTRIPが実現した訳

このように高橋さんは、自分の想いを広めるための活動を形にすることができています。しかし、「これ、やってみたいな」と思っても、それを実行するのはなかなか難しいことですよね。なぜ、高橋さんは、ここまでたどり着けたのでしょうか。

「今、ここまでできているのは、自分で人生をかけてできると思ったところまで考えたからだと思います。一生できると思うところまでいけば何でもできるし、失敗しても納得ができるようになるんです。ここまで2年半かかったし、遠回りしたと思うけど、その時間には意味があったと思います。」


(旅企画in大島での一枚 参加者と一緒に思い切り楽しみます。)

 

もちろん、不安なこともある

一見、順調に活動を進めているように見えますが、今でも不安は尽きないそうです。

「旅企画をやるたびに、ちゃんと自分がターゲットとしている人が来てくれるのか、みんなが満足してくれるのかが不安です。本当は、まだお金の使い道を自分の中で確立していない高校生くらいの子に来てほしいです。そうすれば、これからも“人と出会う旅”に出てくれる可能性が増えると思うので。どうやったら、そういう人が来てくれるのか模索中です。ただ、大きなチャレンジをするときは、不安はつきものだと割り切っています。試行錯誤を繰り返すことで、いくらか不安は和らげているかなあ。」

“人と出会う旅”をこれからも続いていくものとして残したいという想いを感じます。どんなときも、不安ともうまく向き合って前向きな姿勢を忘れません。

一番大切にしていることは、“愛すること”

このように自分の想いを形にするために努力を続けている高橋さんには、ずっと大切にしていることがあります。

「私が一番大切にしていることは、“愛すること”です。私、今まで留学経験とかそういう自分の自信になるようなこと全然してこなかったんです。自分には何もないなあと思っていました。でも、自分の人生を振り返ってみると、家族とか友達とかにずっと愛してもらってきたなあと思ったんです。だから、私は、“愛する”というのがどういうことかわかる、それだけは、自信を持てるって思ったんです。だから、私も周りの人を愛していたい。そして、たくさんの人と出会う旅を通して知らない人に愛される経験もしてきたので、HEARTRIPの活動にも、この“愛す、愛される”は繋がっているし、大切にしたいと思っています。」

小さな頃からたくさんの愛情に包まれてきたんですね。その愛を今では、旅という形を通して日本中に広めようとしている。受け継がれていくモノってどこか温かさを感じるから素敵です。


(旅のしおり。毎回高橋さんが手作りしているそう。)

学生に向けてメッセージ!

これから、自分で何か活動してみたいと思っている学生にメッセージをいただきました。

「自分の心の声を体現したプロジェクトが溢れたらなあって思います。もし、自信が無い人がいるとしたら、自分の過ごした時間、経験、感じること、それは自分にしかないもので、それだけは信じられるもの。だから、自分の心の声を聞いてあげてほしいです。具体的には、感情とか思考とかをできるだけ排除したときに、何が残るのかで本当にやりたいことが見えてくると思います。」

高橋佳歩の夢

最後に、これからの夢を聞いてみました。

「これからは、形に残していく作業になると思います。HEARTRIP独自のサイトを開いたり、新しいイベントを開催したり。HEARTRIPと出会えたから、“人と出会う旅”に出る、という人が増えたらいいな。まずは、1000人!1000人からそんな声が聞けたら嬉しくて泣いちゃいます(笑)」

HEARTRIPから、“人と出会う旅”という新しい旅の形が何年先も残るような文化になっていってほしいです。

「それから、将来死ぬときに、地球良かったわー!って死にたいです(笑)次は、火星に生まれるかもしれないですからね(笑)」

旅を愛する高橋さんらしい(笑)

自分がたくさんの愛を受け取ってきた経験から、今度は自分が愛を与える立場へ。そして、その愛が繋がる場所を旅先での人と人との出会いの中で見つけてほしい。そんな高橋さんの温かい想いが、これから日本中に広まっていくことでしょう。

次は、あなたの番!

いかがでしたか。高橋さんの熱い想い受け取っていただけたでしょうか。

私自身も高橋さんの熱い想いに刺激を受け、地域と都市がもっと近くなるような活動を始めようとしています。自分の中にある「こんなプロジェクトがあったらいいのにな。」といった想いを口に出すことや、行動に移すことは難しいことかもしれません。しかし、高橋さんのように強い意志を持って活動をしている人は、同じ学生として尊敬できますし、勇気をもらえます。
だからこそ、私は一歩を踏み出すことができました。

さあ次は、みなさんの番です。
一歩踏み出して、日本中にみなさんの想いをたくさん広めていきましょう!

【ライタープロフィール】
関野菜子(せきのななこ)
立教大学経済学部三年
地域の魅力を東京に住む人にもっと伝わるような仕組みづくりに取り組んでいる。
今回、取材させていただいた高橋さんは一人旅のアドバイスをもらうなど、普段から仲良くさせていただいている友人である。

「地域にかかわる」を考えるインターンシップ

都市と地方をつなぐ架け橋を目指して、地域プロモーション事業を展開する株式会社ココロマチのインターンシップ。テーマは、地域にかかわってはたらく「ローカルキャリア」。チームでのWEBサイトの運営とリアルな場づくりを通して、「地域とかかわる仕事」を学びます。